【ここからつづく】
5日目の朝、ロズウエルのモウテル。カーテンを開けて外を見ると—
そこは雪国だった。ラウンジで朝食をしっかり食べている間も雪は収まるどころか、降っては降ってはどんどん積もっている。タイヤ・チェインもなくて、今日も山越えあるんだけど大丈夫かな~。でも、心配しても仕方ないので早々にモウテルを出発、ある場所に向かった。向かったのはこの—
UFOが着陸したようなマクドではない。ロズウエルが世界に誇る、この
UFO博物館・調査センターである。
第二次大戦後まもない1947年の夏、ロズウエルでは何度も未確認飛行物体が目撃されていた。ある夜ロズウエル郊外の牧場に何かが墜落したので、住民が現場に行ってみるとかつて見たことない金属の破片が広い範囲に散乱していたという。通報を受けた陸軍諜報部の現場調査の結果、陸軍は空飛ぶ円盤(flying saucer)の墜落を公式発表した。(いわゆるロズウエル事件。)
これは、政府の発表にしてはかなり大胆である。さすがに失策に気がついたのか、慌てて回収されたのは気象バルーンの破片だったと訂正してUFO説を一転否定したことから、今日まで続く軍の隠蔽説が生まれた。この博物館はロズウエル事件を検証し政府の陰謀を糾弾するとともに、世界各地のUFO目撃事件やクロップサークル、エリア51など未解決の謎に光を当てることを目的に運営されている。ようだ。
学生時代白昼にUFO?編隊のジグザグ飛行を目撃してからUFOの存在についてまったく疑義を差し挟まない僕ですら、ここの高校の学園祭レベルの展示には少々呆れてしまった。展示を見る限り、本気ではあるらしい。入場料5ドルと思えばまあ予想どおりの結果に妙に納得し、エイリアンがカウボーイの格好をして光線銃を放っているうんざりするくらいベタなデザインの博物館のピンを買って未練なく街を後にした。ニューメキシコには堅岩茶房がなかったので、やむなくこれで代替だ。
この後も雪はずっと降ったり止んだりで、道路の雪かきも追っつかない様子だった。対向車がほとんどないソルベ状態の道路を3時間ひたすら走り、次の目的地カールズバッドに到着すると、まずは記念撮影。はるばるロズウエルくんだりまで行ったのも、ここの大洞窟を訪れるためだったのである。
この雪の風景を見て、勘のいい読者はもうおわかりですね。
突然の雪により、臨時休業だそうで…。国立公園が臨時休業なんてあるのか!これには、参った。しかし、僕らは失望感に打ちのめされているよそからの旅行者を尻目にそのまま次に向かうことにした。というのは温度が下がって雪が固まる前に幾つか峠を越えてしまわないと、今晩の宿につけなくなってしまうからである。
といいながらも、ニューメキシコとメキシコ国境の間にちょこっと入地になっているテキサス州の境界線では記念撮影を怠らなかった。やがて気がつくと周囲にはほかの車がまったくいなくなり、山の中でついに吹雪が始まった。ふと八甲田山死の彷徨が頭をよぎる。もしかして僕らは今晩のニューズになってしまうのか?一瞬緊迫した空気が車内に流れた。
が、なんのことはなく予定よりずいぶん早く無事エルパソに到着。エルパソはいい天気だった。天は僕たちを見捨てなかった。
【おまけ】
くまさんの絶大なご期待に答えて、UFO博物館で目撃した解剖手術中のエイリアンの様子をご覧に入れます。
【ここにつづく】
さすがロズウエルや~。UFOいっぱい。雪いっぱいやのに、お二人はけっこう薄着?byともやん
≫ともやん僕らが住むレドンドにも3年前にご来訪があったようです。http://www.ufoevidence.org/photographs/section/latestadditions/photo426.htm灯台もと暗しだね~。
こんばんは( ̄(エ) ̄)ノおおおおっ!いよいよロズウェルだあ~。あはは!学園祭レベルの展示でしたか!それはきっと何かを隠ぺいする為のカモフラージュですね。そっかあ、やっぱり宇宙人はいるんだなあ~、解剖手術中のエイリアンがその証明ですね!解剖手術中のエイリアンの写真を見ていると、何故か久しぶりに熱海の秘宝館に行きたくなりました。そしてエイリアンのイラストを見ていると、何故か放射能のマークを思い出す今日この頃です。
引き続き寒そうです!雪道で立ち往生とならなくて本当に良かったです。そういえば、10年程前に「ロズウェル」というSF+学園物のテレビドラマがあったのですが(○HKの海外ドラマ枠でやってました)博物館のある通りは何だか見覚えがある気がしました。テキサス式のフレンドリーな運転を!って何だか分かるようで分からない標語でちょっとうけちゃいました。
UFO博物館の記載がでてきたあたりから、いつものMarkさんのじっくり読ませるブログとカラーが違ってきたというか、なぜかお笑い系を感じさせるノリになってきて、くすくすと笑ってしまいました。最後の「おまけ」の写真は何回見てもプハっと吹き出してしまいます。
≫森のくまさんお待たせしました!ニューメキシコの秘宝館UFO博物館に潜入してきましたぁ。熱海とちがって入場に年齢制限がないのでご家族連れでも安心してお楽しみいただけます。入口に世界地図が貼ってありまして、来訪者の出身地にピンを刺すようになっているのですが狭い日本には立錐の余地がないほどたくさんのピンが立っておりました。日本でもかなり有名な名所のようです。それにしても、アメリカで見るエイリアンはどうしてどれも頭でっかちで大きな目をした華奢なキャラなのか不思議です。僕の子供の頃は、タコのような格好だったり、爬虫類系のものが主流だったように思うのですが…。
≫Yukoさん寒さはサンタフェほどではなかったですが、山の雪道ではちょっと神経質になりました。おかげさまで足止めもなく公園の臨時休業以外事件もなく無事旅することができました。そうそう、ロズウエルってTVドラマありましたよね。実際行ってみると案外普通のいなか町でちょっとがっかりでした。数十年スタイルが変わっていないようなみやげ物屋の比率が極端に高いのが特徴です。
≫Nahoさんあらかじめ期待はずれだと予想していたものが、実際体験してみると予想通り期待はずれってことありますよね!ここはまさにそんな体験でした。それにしても、受付のおばさんも、館内を歩いて解説して回っている館員のお兄さんもめちゃくちゃ真剣なので、下手にUFOネタの冗談なんか言うと顰蹙を買いそうな雰囲気がありました。博物館併設のギフトショップが不自然なくらい広く、また広い割にはベタな商品ばかりで、これにも改善の余地がありそうです。まあ、とにかく予想通りなんですけど。
こんばんは。メキシコ国境とはいえども雪の風景があるのですね。知らないので驚きです。最後の「人形」、香港でも蝋人形館にあったりして・・・・。
UFOの博物館みたいなのがあるなんて知らなかったー。。。っていうか、最後の写真。。。こわいよーーー。(>_<)でも、よーくみたいよーという気持ちとの葛藤。。。(笑UFOってみたことないけれど、昔、通っていた図書館の司書のおじいさんが真剣に『子供のころにUFOに誘拐されて、首の付け根になにかを埋め込まれたんだ』とすごくまじめな顔で、話していたことを思いだしました。日本が戦争のころだっていってたけれど。。。本当なのかなぁ・・・と興味津々できいてました。
おおおお!!!解剖手術中のエイリアン、リアルですね!!!!説得力あるなあ、UFO博物館!・・・・・と、冗談はこれくらいにしてw、なぜか宇宙より雪景色のほうが神秘的な気分になってしまいますが、それにしても寒そうですね。このたびのお二人のご旅行はもっとこうおおきな帽子をかぶって太陽のさんさんと輝くサボテンの大地を想像していただけにびっくりです。ところで、Markさんの学生時代のUFO目撃談、気になります。うちの妹も変なものが飛んでいるのを見たって言ってましたけど、私は見たことないんですよね~~、ちょっと怖いかも~~~w
≫しまやんさんサンタフェから北は雪と覚悟していましたが、メキシコ国境付近で吹雪遭うとは迂闊にも予想していませんでした。それにしても、あんな交通のない山中の突然の雪の中で車が故障したり、事故を起こしたりしたら、と思うとぞっとします。ハリウッドの蝋人形館にはETの人形がありましたよ。手術中のマイクルというのもあったかも。
≫ショコラさん最後のエイリアンの人形は、90年代に現れたエイリアン解剖手術映像(Youtubeであります)の再現と思われます。映像はガセのようですが、47年当時の雰囲気を出すため白黒で撮ってあり、かなりリアルでグロいです。その司書さん、エイリアン拉致事件の話をすれば、この博物館では間違いなくVIP待遇です。その当時エイリアンが地球各地で暗躍していたようですね~。
≫うまこさんあはは、確かによく見るとUFOが墜落した時?のやけどや怪我のあとがありますね。こりゃ、凝りすぎだ。そういうとニューメキシコでは例の大きなサボテンは全然みなかったです。あれはアリゾナにしか生えていないのかな。20年以上前、実家の近所で遠くの上空をストロボのようにジグザク浮遊しているシュールな物体を見るまではUFOの存在はまったく本気にしていなかったんですけどね。あんな飛び方ができるなら、それはそれで人類もかなりすごいと思いました。残念ながら、それ以来見ていません。